本著、『昇任試験前のお勉強(歴史No.12)』は、昇任試験の勉強をする海士長及び「その海士長を教育する初級幹部」のために、高校時代に学んだ「歴史」を再学習するために作成しました。「歴史」は高校で学んだあと、趣味で勉強する人は別として触れることはないと思いますので、本書を活用して学習し、海士長の教育に役立てていただけたら幸いです。本著の出版に関して、海上自衛隊は一切関与しておらず、出題傾向は筆者の独自の分析によるものです。また、本書の解説は筆者の個人的見解であり、海上自衛隊が確認したものでないことを最初にお断りします。練習問題は平成元年頃から平成29年までの3曹昇任試験過去問を指導できるレベルに設定しています。実際の試験問題は4 択式ですが、著作権を考慮し問題の直接引用はせず、記述式や正誤問題等で構成しています。一つ一つ教科書の説明を調べていては効率が悪いため、各所にポイントを示しています。海士長への指導としては本書の練習問題で実力を確認し、海上自衛新聞社様から出版されている過去問に挑戦させることをお勧めします。過去問には出題ミスもあります。たとえば、鎌倉時代の出来事を一つ選ぶ問題で、答えに刀狩りと御成敗式目の制定があったことがあります。中学高校で習った知識が定着しているのであれば、迷わず御成敗式目を選ぶと思いますが、実は刀狩が始まったのは鎌倉時代です。正誤問題では詳しく書いていますが、四択の選択肢を選ぶ際には「最も確からしい選択肢」を選ぶつもりで臨んでください。一般に昇任試験問題は同じ問題が出題されない、と言われています。確かにまったく同じ問題は出題されません。しかし、平成8年と平成15年に享保の改革が出題されたりと、出題分野は非常に限られています。1922年のワシントン条約は出題パターンを変えながら3回出題されています。本書をもとに学習を再開していただけたら幸いです。